色々な人が宿泊するホテルの脱臭対策

オゾンは、ホテルマンに大人気、ホテルに引っぱりだこ。

ホテルは不特定多数の方が宿泊されるので、慢性的に臭気問題を抱えています。タバコ臭、香水、体臭、嘔吐物による残り香。その臭気は即クレームに直結します。なかには、禁煙室でこっそりタバコを吸う人もいるようで、その場合、ホテルの方は泣く泣くタバコ臭くなった禁煙室を売り止めにするそうです。

こういったホテルで起きる様々な臭気対策に多く使用されているのがオゾンの技術です。ルームキーパーによる清掃・ベッドメイクが終了した後に、持ち運び可能なオゾン脱臭機を設置し、あとはスイッチをONにするだけ。あとはオゾンが臭気を分解・取り除いてくれます。

オゾンの優れた点は大きく分けると2つあります。

脱臭

オゾンは壁・カーペット・カーテンなどに染み込んだ臭気と反応し分解する性質を持っております。そして、最終的に炭酸ガス(CO)、二酸化炭素(CO2)、水(H2O)という無臭・無害なものに分解されます。

例えば、綺麗な布に煙草をモクモクと燻し、タバコ臭をたっぷり染み込ませます。その布のひとつはオゾンを60分間だけ燻蒸。もうひとつは外に放置して自然放散させるとします。するとビックリ!オゾンで燻蒸させた布は、タバコの臭気が面白いように消えます。

しかし、自然放散させた布はほとんど変わりがありません。これはタバコ臭の成分をオゾンによって、炭酸ガス、水などに分解する為です。

除菌

SARSウイルス、豚インフルエンザ、0−157などウイルス感染によるNEWSを見ない日はないと言っていいほど、ウイルスによる恐怖は身近なものになってきました。オゾンで除菌でも触れた通り、オゾンはウイルスを不活性化(つまり死滅させること)させる効果を持っております。近年は、安価で気軽に利用出来る、アルコールによる対策を多く目にしますが、アルコールは触れた面にしか効果がありません。さらに耐性を持った菌の場合、効き目がありません。

また、アルコールは液体である為、電化製品などには薬剤噴霧作業を行うことが出来ませんし、布の薬剤を染み込ませて拭き取るのも大変な手間になります。

しかし、オゾンはガス体である為、手の届かないところにまで浸透し、ありとあらゆる細菌やウィルスを除菌していきます。

たったひとつの技術でこの2つをカバー出来ることが、ホテルでオゾンが支持されている理由にあると思います。 あなたが何気なく宿泊しているホテル。実は、オゾンで脱臭・除菌をしているかもしれません。