1年中各地で発生する食中毒が多くなります。食中毒の患者数別では、細菌性やウイルス性などが大半をしめます。夏場が多いと思われがちな、食中毒も実は1年中発生しております。その理由として、細菌は多湿を好み、ウイルスは乾燥を好むからといわれております。つまり、夏も冬も関係なく、食中毒は我々の身の回りに存在しているといえます。
意識の予防だけでは、防げないのが食中毒
厚生労働省では、食中毒を予防する三原則として、飲食店などに対して教育を行っております。
飲食店や給食サービスでは、上記三原則を徹底して従業員に教育を行っております。しかし、見えない細菌やウイルスに対しては、意識を向上しても、完璧な対策を行うことが難しいのが現状です。そこで、近年急速に浸透したのが、アルコールによる除菌・消毒です。昔は手洗い励行が一般的でしたが、最近はアルコールによる消毒を行うのが常識になりました。また、包丁やまな板などにもアルコールを噴霧してから、調理を行うことも多くなりました。アルコールは液体が触れた面に関しては、除菌力を発揮します。ところが、凹凸面には行き届かなかったり、使用頻度が多いと耐性菌が生まれたり(アルコール殺菌の効き目がなくなる)します。一度、飲食店や給食サービスなどで食中毒が起きると、感染者に下痢や嘔吐などの健康被害が起き、さらには営業停止処分となりますのでその損失は計り知れないものになります。
オゾンは気体
そこで、近年、見直されているのがオゾンです。
オゾンで除菌で触れた通り、オゾンは様々な細菌やウイルスに対して除菌力を発揮します。さらに、ガス体である事から、薬剤に比べて、人間ではなかなか手の行き届かないスペースにもオゾンガスは、到達し、除菌を行っていきます。
食中毒の患者数別では、ノロウィルス、カンピロバクター、サルモネラ属菌の順でありこの3種が8割を占めました(平成19年厚生労働省発表)。オゾンは、これらの菌に対しても除菌力を発揮しますので、
オゾンの使用法としては、オゾンは有人空間ではご使用なれませんので、営業終了後、厨房を閉める時にオゾンを運転させます。厨房が無人の間、オゾンが隅々にまで行き渡り、あらゆる面に対して除菌を行います。