大原則!オゾンは有人空間で使用してはいけません

オゾンを使う時は、必ず人のいないところで

オゾンは脱臭・殺菌の作用がある半面、高濃度のオゾンに曝露されると、人体に対して悪影響が出てきます。実際に国民生活センターに寄せられた相談によると『利用したら気分が悪くなった』『オゾンガスが身体によくないとの情報があり不安』などといった安全性に関するものが67件もあったそうです(2004年度からの約5年間)。

オゾンは酸化力が強いため、高濃度のオゾンに曝露されると身体への影響があるのは有名な話しですが、市販されている家庭用オゾン発生器から排出されるオゾンに対して、規制や基準はなく、知らず知らず、高濃度のオゾンに大量に曝露されている可能性も考えられます。

オゾンは基準濃度を守っていれば大丈夫?

オゾンの安全性・危険性についてで触れた通り、オゾンには、様々な業界や団体により安全管理基準というものが出されております。その基準濃度が0.05〜0.1ppmを超えないものとするというのがほとんどです。

しかし、この基準でひとくくりにしてしまうのは、適切ではありません。その理由として

  • ①許容できる濃度は個人差があり、全ての人に当てはまるとは限らない(特に乳幼児・老人)。
  • ②オゾン濃度計やガス検知管が無いと、オゾン濃度は測定出来ないこと。つまり低濃度であるかどうかは感覚ではわかりません。
  • ③局所的に高濃度になってしまう箇所があり、全ての空間で均一に濃度が一定しているとは限らないこと

低濃度(0.05ppm以下)であれば、人体には問題ないとされておりますが上記理由により、低濃度での運用は、消費者には難しいと思われます。

また、低濃度(0.05ppm以下)では、脱臭や殺菌には対して目立った効果が発揮されません。

大原則として、オゾンは有人空間で使用するには適切ではありません。使用する時は、無人で使用する。これが鉄則です。