耐オゾン材料について

オゾンは諸刃の剣でもあります。

オゾンは脱臭力・除菌力に優れている半面、材料によっては腐食がおこるなどのダメージを与える恐れがあります。オゾンによる腐食が特にひどいのは、ゴム類です。

また、観葉植物などに対しても影響を与える恐れがありますので、オゾンで脱臭や除菌を行う場合は、下記の材料が無いかを事前に調べる必要あります。

オゾン脱臭を行う場合

  • 1.ゴムを使用しているもの
  • 2.観葉植物
  • 3.精密機器

これらのものは、移動出来るものは移動させる。移動が難しい場合は、ビニールシートなどで直接オゾンが触れないように、保護することをお勧め致します。

下記は様々な材料による耐オゾン性を評価した試験表です。オゾン濃度は適性ですか?にある通り、室内の脱臭・除菌に使用される濃度は0.1ppm。高くなったとしても最大1ppm(目安)です。

耐オゾン性材料評価

材質 高濃度 低濃度 極低濃度 備考
>100 >50 >1000 <200 <10
g/m3 g/m3 ppm ppm ppm



SUS316L 要定期点検 ※1
SUS316 要定期点検 ※1
SUS304 要定期点検 要定期点検  
アルミ(アルマイト処理) × 要定期点検 要定期点検  
アルミ × × × × ×  
テフロン 要定期点検  
石英ガラス  
コンクリート 要定期点検 要定期点検  



SUS316 要定期点検  
SUS304 要定期点検  
テフロン 要定期点検  
硬質塩ビ(VP管) × ×  
シリコン内面テフロンコート × × ×  
シリコン × × × × 要定期点検  
ウレタン × × × × ×  
ナイロン × × × × ×  





テフロン 要定期点検  
軟質テフロン 要定期点検  
バイトンゴム × × 要定期点検  
シリコンゴム × × 要定期点検  
塩ビゴム × × ×  
エチレンプロピレンゴム × × ×  
クロロプレンゴム × × × × ×  
二トリルゴム × × × × ×  
シリコンスポンジ × × ×  
ポリウレタンフォーム × × × × ×  



テフロン  
バイトン・テフロンコート × × 要定期点検  
バイトン × × 要定期点検  



SUSくい込み  
ねじ込み(テフロンシール) ×  
塩ビ継手(接着) × ×  
溶接フランジ継手 要定期点検 ※1

◎:最適 ○:使用可 ×:不適
出展:平成13〜15年度 省エネルギー型廃水処理技術開発報告書(NEDO)

※1 溶接部は処理(酸洗い、電解研磨、等)が必要