汗の99%以上は水であり、その他の成分は塩素、ナトリウム、カリウム、カルシウム、尿素、乳酸、重炭酸などです。汗に基因するにおい成分は、イソ吉草酸、イソ酪酸、酢酸、乳酸エチル、ジメチルジオクソラノンなどです。このほかに、体臭の原因とされる揮発性のステロイドという化合物があります。これは、腋の下のアポクリン汗腺分泌物の中に含まれ、代表的な物が男性に多い、アンドロステノンと女性に多いアンドロステノールです。
また、加齢臭の成分であるノネナールは人間の皮膚から出てきた物質が変化した化合物です。化学的に表現すると、「炭素数9の不飽和アルデヒド」となります。青臭さと脂臭さを併せ持っており、ほんの少量でもニオイがします。男女とも40歳を過ぎると年齢とともに増加していきますが、男性の方が分泌量が多いと言われています。皮脂は高級脂肪酸や中性脂肪、コレステロールなどの集まりです。紫外線や酸素などの影響で過酸化脂質に変わります。皮脂がこの脂質と出会うことにより、皮脂中の「9-ヘキサデセン酸」と呼ばれる脂肪酸が連鎖的に酸化分解されノネナールになります。常在菌の働きで酸化分解する経路もあると考えられています。
オゾンでどの程度臭いが取れるのか?
内容 | 臭気濃度 | 臭気強度 |
---|---|---|
無臭 | 0 | 0 |
やっと感知できるにおい | 10 | 1 |
何のにおいか判る弱いにおい | 20 | 2 |
においを感知するが許容できるレベル | 30 | 2.5 |
楽に感知できるにおい | 50 | 3 |
強いにおい | 100 | 3.5 |
非常に強いにおい | 150 | 4 |
強烈なにおい | 200以上 | 5 |
【条件】
オゾン濃度0.1ppm 室温25℃
直径200mm×200mmの綿100%の布地に、プロピオン酸:2ppm イソ吉草酸:0.3ppm ノネナール閾値前後(0.00034ppm) の試薬を滴下。
こんな時に!
汗の臭いが染み込んだお部屋を脱臭したい場合。
汗臭い、体育会系の部活の臭いの対策を行いたい場合。