カビ臭といわれる臭気物質は3つあります。①ボルネオール ②2-メチルイソボルネオール ③トリクロロアニソール の3物質です。これら3物質に言えることは猛烈に臭気が強いということです。極微量存在しているだけでも臭いを感じてしまいます。人間が初めて臭いを感じ出すレベルを嗅覚閾値といいますが、この数値が低ければ低いほど、人間は微量でも臭いを感じてしまいます。このカビ臭がどのくらい強い臭気かというと、一般的な臭気物質であるアンモニアの嗅覚閾値は1.5ppmですが、ボルネオールの嗅覚閾値は0.0000065ppmもあります。その強さ、何とアンモニアの23万倍の強さ。その為、カビ臭はほんの微量でも存在すると人間は臭いを感じてしまいます。
だから、換気を行っても、消臭剤を噴霧しても、すぐに元に戻ってしまうのです。カビ臭対策の大事なことは脱臭と除菌を同時に行うことです。脱臭のみでは、臭いは一旦消えますが、カビが胞子を産生するとすぐに元に戻ってしまいます。また、除菌だけではカビは死滅しますが、カビは放出した臭気は室内に残存しますので、臭いの強さは変わりません。
オゾンでどの程度臭いが取れるのか?
【条件】
オゾン濃度0.1ppm 室温25℃
カビ臭を人工的に生成させることが難しい為、実際にカビに対しての除菌力にて試験を行った。アスペルギルスニガー及びクラドスポリウムのカビ菌の除菌力にて試験。(数値は、カビ菌のコロニー数。)
ぺたんチェックⓇ25 CP加ポテトデキストロース寒天培地に、アスペルギルスニガー及びクラドスポリウムのカビ菌を、植え継ぎ、25℃で3日間培養したものをサンプルとして用いた。
こんな時に!
カビ臭い部屋を脱臭したい場合。
ジメジメしている地下室全体を除菌したい場合