新型インフルエンザとは?

世界的に流行している新型インフルエンザについて

2009年6月、WHOが顕著な感染や死亡の被害が著しい事態を想定した警告であるフェーズレベル6/6と警告し、パンデミック(世界的大流行)の宣言をしました。インフルエンザの世界的大流行により、我々の周りでも、感染者が増加、感染予防のため、マスクを装着した人が多く見られたり、頻繁にアルコールによる手の消毒を行ったりと、社会的に大きな影響を与えました。今回の新型インフルエンザは日本でも毎冬流行する季節性インフルエンザのAソ連型と同じ H1N1型のインフルエンザウイルスが原因です。

ウイルスの基本構造

表面にはヘムアグルニチン(HA)とノイラミニダーゼ(NA)という二種類の糖タンパクがスパイク状に並んでいます。その中心に遺伝子である、RNA(リボ核酸)が存在しています。

オゾンによるウイルスの不活性化

オゾンの不活性化はタンパク質とオゾンとの反応、内部に入り込んだオゾンと核酸との反応によるもので、薬剤耐性のウイルスでも容易に不活性化することができるとされています。 インフルエンザウイルスA型(H1N1型)を実際に使用した実験では、オゾンで、H1N1型のインフルエンザウイルスが不活性化されることが証明されています。

■試験の内容

インフルエンザウイルスA型(H1N1型)を含むウイルス液 0.1mlに対して、オゾン約 0.04mgを含む試 料水を 1分間反応させた所、ウイルスはほぼ完全に感染力を失いました。

このことから、微量のオゾンによってもインフルエンザウイルスを不活性化することが可能であることが解ります。